ペットの防災グッズは必要？避難方法やおすすめアイテム12選を紹介

防災グッズの準備が推進されているなか、ペットの防災アイテムも準備している人は、意外と少ないようです。

日本は、国が懸念している南海トラフ地震だけでなく、2025年7月に起こる大災難がインターネットで注目を集めています。しかし、災害はいつ何時起きても不思議ではありません。そのため、常に防災を意識しておくことが大切です。

この記事では、ペットとの避難方法やおすすめの防災アイテムを紹介します。「目から鱗」と思えるような防災アイテムもあるので、ぜひ確認しておいてください。

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ペットとの避難方法は3つ

ペットと一緒に避難するとき、3つの避難方法があります。

災害後の過ごし方にも関わることなので、それぞれ詳しく解説します。

同行避難

ペットと一緒に避難する方法が「同行避難」です。

最愛の家族と言っても過言ではないペットは、環境省により飼い主との同行避難が推進されています。

背景には、過去の震災による問題点が挙げられます。

また、避難した飼い主が自宅へ迎えに戻り、崩落や倒壊などに巻き込まれたケースもあります。

同行避難は、飼い主とペットの双方を守る災害時の行動です。

同伴避難

避難場所で、飼い主とペットが一緒に過ごすことを「同伴避難」と言います。

ただし、避難場所の同じ部屋にペットが入れるとは限りません。ペットと共に、施設へは避難できるものの、過ごす場所は異なる場合もあります。

たとえば、飼い主は施設内で過ごせても、ペットは屋外というケースです。

災害時の避難先では、過ごし方を選べません。同伴避難とはいえ、ペットとの避難先での過ごし方は、事前に確認しておくと安心です。

なお、同伴避難は同行避難と間違えられやすい言葉なのでご注意ください。

同伴避難では、他の人と過ごすことになります。周囲への配慮を忘れず、避難所のルールを守るようにしましょう。

同室避難

「同室避難」とは、飼い主とペットが、避難所の同じ室内で過ごすことを指しています。

飼い主の姿が見えないところで過ごすペットは、ストレスがかかりやすい環境です。同室避難なら、常に飼い主のそばで過ごせるため、ペットに安心感を与えられます。

しかし、実際の避難所では、同室避難が実現できる施設は限られています。災害時、飼い主とペットの精神的負担を減らすためには、同室避難は必須と言っても過言ではありません。

とはいえ、避難施設の確保や受け入れ人数などから、同室避難の受け入れはすぐに対応してもらえないのが現実です。

ペットと同行避難したあと、同伴避難や同室避難が可能な施設を見つけておくことをおすすめします。

ペットの防災におすすめアイテム12選

ここからは、ペットの防災におすすめのアイテムを紹介します。

自宅にあるものなら、防災リュックや防災グッズ置き場へ移動させておいてください。また、新たに準備する必要があるものは、早めに準備しておくことをおすすめします。

ペットゲージ

ペットが過ごす場所となるゲージは、防災アイテムとして必須です。

同伴避難が可能な避難施設では、ペットは屋外のゲージで過ごすことが多くあります。また、同行避難が難しく、自宅にペットを残すケースも考えられます。その際、自宅にゲージがあると、ペットの脱走や怪我防止が可能です。

ペットが子どもの頃は使っていたゲージも、大人になると使わなくなる家庭も多いことでしょう。避難時に持ち運ぶことは難しいと考えられます。災害時に使用できるよう保管場所を考えておくことをおすすめします。

また、ゲージはペットに慣れてもらうことも大切です。ゲージ内が安心できる場所だと感じられるよう、日頃から慣らしておくことをおすすめします。

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ペットシューズ

同行避難で、ペットをゲージに入れられないときは、ペットシューズがおすすめです。

災害時、足元には瓦礫やガラスが散乱するなど、ペットにとって危険な状況です。しかし、ゲージを持ち出せず、ペットを歩かせて避難することも多くあります。

ペットシューズは、瓦礫による怪我防止や、火事で熱を持ったものを踏んでも火傷の防止に役立ちます。

足にフィットするペットシューズなら、ペットもストレスなく歩けるでしょう。ペットシューズは、サイズや形状などラインナップも豊富です。避難時における足元の安全確保のため、準備しておきましょう。

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リード

日頃の散歩で使用しているリードは、災害時にも役立ちます。

突然起きた災害では、ペットがパニックに陥りやすい傾向があります。災害時には、人間であっても冷静な対応ができる人は少ないことでしょう。

パニックに陥ったペットは、突然走り出したり脱走したりする可能性があります。そのため、どんなに慣れたペットでも必ずリードを繋いで避難してください。

なお、リードには以下のタイプがおすすめです。

どちらも飼い主の両手が使えるようになるため、荷物を持つなど避難しやすいメリットがあります。

ただし、ペットが急に走り出すと、飼い主の肩や腰に急激な負担がかかる可能性もあります。同行避難中は、ペットの様子を確認しつつ行動することが大切です。

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ペット用の水

防災アイテムに、ペットの水は必須です。

人間と同様、ペットも生きていくために水分を摂取しなければなりません。しかし、準備していた水を飲ませることで、ペットに悪影響を与える可能性があります。

ペットに最適な水は、ミネラルが入っていない軟水の水です。また、ペットの体調や体質によっては、事前に獣医と相談しておくことが大切です。

災害時には、動物愛護団体やボランティアによって、水の配給があります。しかし、配給されるのは硬水のミネラルウォーターが多い傾向です。ペットボトルの水は、ペットの腎臓に負担をかけ、思わぬ体調不良につながる可能性があるので、注意しておいてください。

避難が必要になったとき、ペット用の水は備蓄だけが頼りです。少なくとも1週間分以上を準備しておくことをおすすめします。

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ペット用の食事

ペットの非常食には、普段から食べ慣れている食事を準備しておくようにしてください。たとえ避難の必要がなくても、災害はペットに大きなストレスを与えます。

ストレスを抱えたペットは、食べ慣れない食事は口にしない傾向があります。とくに、避難所では体力や強い精神力が必要です。避難先で食事がとれなくなると、ペットの命に関わってしまうリスクが高まります。

ただし、防災グッズとしてペットの食事を準備する際は、賞味期限を確認しておくことが大切です。賞味期限切れになる前に備蓄をローテーションし、常に新しい食事を準備しておくようにしてください。

ペット用トイレ

ペット用のトイレは、ペット用シーツを1ヶ月分ほどを目安に準備しておくと良いでしょう。併せて、消臭袋を準備しておくことも大切です。

避難所には、多くの人が集まります。一般的な消臭袋では臭いが漏れてしまい、周囲に迷惑をかけてしまったりトラブルになったりする恐れがあります。防災グッズに入れる消臭袋は、臭いが漏れにくい高品質のものを選びましょう。

屋外でトイレを済ますペットも、ペットシーツを準備しておいてください。避難所では、必ずしも同室避難ができるとは限りません。同伴避難でペットと別れて過ごすとき、ペットシーツがあると、ペットが眠る場所としても活用できます。

暑さ対策グッズ

夏場の防災には、ペットに対する暑さ対策が必須です。ペットは、寒さには強いですが暑さには非常に弱い特徴があります。

真夏の災害で、ペット用のジェルマットを用意しても焼け石に水だと言えるでしょう。ペットの安全を考えるなら、ポータブル冷蔵庫や簡易製氷機を準備し、水や氷で体を冷やす方法がベストです。

冷たい水や氷は、飼い主にも最適な防災アイテムです。飼い主とペットが、共に暑さを乗り越えられる方法を選ぶようにしましょう。

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ライト

電力供給が停止すると、夜は暗闇です。ペットとの同行避難には、ライトが欠かせません。ライトは、明るいLEDがおすすめです。両手が使えるヘッドライトなら、安全に避難しやすくなります。

また、ペットには首輪のLEDライトをつけておくと、万が一離れてしまっても、夜間ペットの居場所を見つけやすくなります。

ただし、ヘッドライトやペットの首輪ライトは、充電を必要とする商品が大半です。災害時に使用できるよう、定期的に充電を確認し、すぐに使用できる場所においておくことをおすすめします。

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自動エサやり機

普段からペットを留守番させている場合は、自動エサやり機を準備しておくと安心です。

災害時は、帰宅困難となることが多くあります。帰宅困難になった場合、緊急車両の通行を妨げたり二次被害を防いだりするため、3日間は安全な場所に留まることとされています。

しかし、自宅に残されたペットは食事を摂ることができません。そのため、安全な自宅にいるペットは衰弱してしまう恐れがあります。

自宅に設置する自動エサやり機は、棚や壁に固定しておくと、地震による転倒を防げます。また、近年の自動エサやり機は、スマホと連携できたりタイマーでエサが出たりする種類があり、防災アイテムにおすすめです。

停電した場合を考慮すると、ポータブル電源があると更に安心だと言えるでしょう。

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ペット用のGPS

ペットにGPSをつけておくと、避難中に行方不明になってしまったときに役立ちます。

首輪につけられるGPSは、専用アプリやBluetoothの連携が可能な製品があります。インターネット環境が安定しない可能性を考えると、ネット環境がなくても使用できるGPSがおすすめです。

ただし、ペット用のGPSは充電が必要です。定期的に電池容量を確認し、モバイルバッテリーとセットにして保管しておくと、避難先でも安心して使用できるでしょう。

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屋内カメラ

災害が起きたとき、必ずしもペットと一緒に避難できるとは限りません。ペットの種類によっては、自宅に残した方が安心な場合もあります。屋内カメラを設置していれば、自宅に残したペットの様子を確認しながら、冷静な判断をしやすくなります。

ただし、屋内カメラにはインターネット環境が必要です。また、電源が落ちてしまうと使用できないため、ポータブル電源と一緒においておくと良いでしょう。

災害時は、無料開放されるWi-Fiが頼りです。避難後、自宅にいるペットを確認したいときは活用するようにしてください。

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ポータブル電源

ポータブル電源は、多くの防災アイテムに活用できます。

また、飼い主のスマホも充電できるため、災害による情報を得られるメリットにもつながります。災害時は、最適な行動を選択するためにも、情報の入手が重要です。

災害には発電機も便利ですが、稼働音が大きいためペットを怖がらせてしまう可能性があります。

ポータブル電源を準備する際は、1,000Wh程度のサイズがおすすめです。比較的、持ち運びしやすい軽さで十分な稼働も期待できます。

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【もしも】の災害に備えてペットの防災も考えておこう

ペットと暮らす人は、もしもの災害に備え、飼い主だけでなくペットの防災アイテムも考えておいてください。

災害は地震だけではありません。年々、被害が大きくなりつつある台風やゲリラ豪雨、噴火など、私たちの暮らしはさまざまな災害リスクを抱えています。

災害を生き抜くためには、飼い主の自己犠牲は必要ありません。ペットとともに生き抜くことを考えると、飼い主が安全な避難先を選択することが大切です。

避難先は地域によって異なります。この機会に今一度、避難先を確認し、ペットとともに避難するためにはどうすれば良いか考えてみてください。

愛犬のケガや病気には保険で備えるべき？

愛犬が楽しく遊ぶ姿は、なにものにも代えがたい睦ましい光景ですが、外出にはケガや病気のリスクが伴います。しかし、ケガや病気を恐れて外出を控えてしまうと、愛犬にとってもストレスです。

古来から、犬は人と共に狩りをして生きてきました。そのため、どんな犬種であっても、運動は遺伝子に組み込まれ「生きる」ことに繋がっていると考えられます。

とはいえ、愛犬の治療には人のように健康保険が使えません。しかし、任意で加入できるペット保険なら、健康保険料を支払う感覚でケガや病気に備えられます。

愛犬がケガや病気の経験がなく、ペット保険に未加入の方は大勢います。ペット保険は必ずしも加入する必要はなく、「比較しても保険内容の違いが分からない」という理由も多いようです。

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